July 2018 @ COMERICA PARK, Detroit, MI –
デトロイトに来たついでに何かライブをみたいなー、と調べて引っかかったのがザックブラウンバンド。知ってますか?
ボクの嫌いなカントリーがルーツのバンド。
しかしセットリストを見たらあらまーめっちゃロックじゃぁないの。
ミシガン州デトロイトといえば、知ってますか?
そう、治安が最悪なのです。いや、最悪、という噂です。
ダウンタウンにあるMLBデトロイトタイガースの本拠地コメリカパーク。その近くに車を駐車して徒歩で移動。
ライブに向かう通行人が多いので、シアトルと変わらないか、下手するとこちらのほうが道路はきれいかもという印象。
ベタにタイガーが出迎えてくれます。野球場はいつも心が躍ります。
オープニングアクトはワンリパブリック (One Republic)。日本ではどうか知りませんが、アメリカではかなり知名度のあるグループです。ワンダイレクションではないです。
その前座のライブはもう始まっちゃってました。
実はワンリパブリックやザックブラウンバンドのファンでもなんでもないのにステージ前オールスタンディングエリアのチケットを取ったんですよね。
だってスタンド席とあまり値段が変わらないのだもの。
後ろを振り返ると広がるアリーナ椅子席よりも遥かに安価。
この辺の値段の仕組みというか、なぜにこんなステージ目の前のチケットが売れ残りかつ安価なのか、ボクには理解できません。
そんなにみんな椅子が必要?!
そして最前スタンディングエリアも大して混んでいないので、バンドメンバーが
近っ!
左右に伸びている花道を歩くとさらに近っ!
ワンリパブリックってアリーナサイズの会場でしか見れないはずですが、ファンでもないオレがこんな至近で見ていいものやら、自問自答してしまいます。
続くはザックブラウンバンド (Zac Brown Band)。
背後からの大歓声に驚いているとその名の通りザックブラウン率いるバンドメンバーが登場。
最初は遠慮がちに隅っこで見ていたものの、
正面に入るととても見やすくてスクリーンの映像美と相まってとても気持ちいい。
序盤はカントリーナンバーが中心で、やっぱりこんな感じかーといった印象でしたが、クイーンの「ボヘミアン・ラプソディ」を完コピして、おーこれかぁーと妙に納得して、こりゃ来てよかったー、と印象がポジティブに推移します。
そして
これまた近っ!! Tシャツがベタっ! カントリーハットとマッチョなボディーと入れ墨が超ミスマッチ!
さらにびっくりしたのがキングス・オブ・レオンのカバー「ユーズ・サムバディ」を演ったこと。
めっちゃハマってました。オリジナルより良かったかも。
この曲では左右の花道を闊歩して熱唱するザックブラウンを追ってあっちにいったりこっちにいったり。
ギターでも聞かせますよ。見せてもらいますよ。
完全に目の前で弾いてもらってます。カントリーだろうがロックだろうがもうなんだっていいです。アメリカじゃスタジアムツアーをするぐらいのスーパーセレブなわけだから。
何度も手を伸ばしてトライしたハイタッチこそ叶わなかったですが、
感動と興奮の嵐。
これがこの人じゃなくてミックジャガーだったらオレどうなっちゃってんだろうとか想像するとさらに鳥肌。w)
バンドメンバーの演奏も意外にすごい。
特にこのフィドル奏者。
ブルースでもカントリーでも何でもこい。
楽器に関しては素人ですが、下手なギターソロなんかよりもずっとよかった。
後ろをふと振り返るとうわーって感じ。カバーを除くと全く曲を知らないのが申し訳ない感じ。
ラストにメンバー紹介を兼ねたロックカバーコーナーでZZトップ、AC/DC、スライ&ファミリーストーン、サンタナ等をメドレー形式で演奏し、
そして最後の最後に出ましたビースティ・ボーイズの「サボタージュ」!
先のフィドラー奏者がボーカルを担当。カントリーバンドがヒップホップグループのハードコアナンバーをアンコールラストにやるとかかなりぶっ飛んでます。
でもそれを楽しみに来たわけです。
カオスで終わってデトロイトタイガースのユニフォームを着たメンバーたちとお別れ。
ステージを降りた直後、カートに乗せられてスタジアムを去る様子が見えました。w)
夜のデトロイトなんて聴いただけでも恐怖で一杯なわけですが、人ごみのおかげで全く怖さたるものは感じず。
いやー、デトロイトなんてチョロいじゃん! と油断したのがいけなかったのか。
宿に戻る南行きのハイウェイが工事で前面通行止めになっていて、よりによってデトロイトで最も怖いという廃墟地帯を通る下道をしばらく走らなければならない羽目になりました。
もちろんそんないきなり暴漢に襲われるわけはないんだけど、ちょっと怖かったなーあれは。