November 2018 @ THE CROCODILE, Seattle, WA –
80年代から活動している老舗オルタナバンド、ガイデッド・バイ・ヴォイセズ (Guided by Voices: GBV) 。
正直ファンとは言い難い自分ですが、長くやっているんだからそれなりの理由があるに違いないということで、ソールドアウトになる前にチケットを取りました。
会場はシアトルのベルタウン地区にあるザ・クロコダイル。
こちらも老舗のハコですが、ライブを見るのは久々な気がします。
前座は Stan McMahon。
よく知りませんが弾き語りを生業としているようです。
ひどい歌と演奏とMCでしたが、オーディエンスの声援が暖かいです。
9時45分にGBVが登場。
スポットライトが当たらないのでステージがめっちゃ暗い。あらかじめ前の方に陣取っていて良かったです。
のっけからマイクをぶんぶん振り回すボーカルのロバートポラード。
ウィキペディアによると御年61歳。格好はシャツとジーパンという普通のおっちゃんです。「スヌープドッグと同じレーベル」というのをよくMCのネタにしていました。
多作として知られるロバートとGBV。「アルバムを104枚出したから選ぶのが大変。」という言葉が示すように、2000曲が著作権登録されているそうで、「アメフトの試合ぐらいやるよ。今ちょうどファーストクオーターが終わって休んでるとこ。」と言った頃、もう15曲以上やったよなーと思って腕時計を見たらまだ開始から30分しか経ってなくて我が目を疑いました・・。
でもフロアとのコミュニケーションは密で、飲みかけのウィスキーのボトルを最前列のお客さんにあげていました。w)
バンドメンバーもなかなかイカしてます。
ほとんどの曲を口ずさむベーシストがラモーンズみたいでカッコいい。
絶対にデビュー当時からのオリジナルメンバーと信じて疑わなかったギタリスト。
しかしウィキペディアによると名前をボビーベアJrといい、ベーシストとともにわずか2年前に正式メンバーになったというまだ新米さん。
SGギターをお腹に乗せてコーラスをとる姿などなかなかいいセンスしてました。
もうひとりのダグギラード。
ステージが至近なため左右のアンプからギターアンサンブルが直接聞こえてきて超気持ちいいー。
その真ん中にどでかいドラムの音が割って入ります。
基本的に難しいことは何もやってません。ちょっとしたリフとコードストローク。ソロもなければ、凝ったリズムもない。三連はアンコールに一曲だけであとはひたすらエイトビート一本槍。
そしてそれが気持ちいいんだ。単純なのに全曲個性的。
こんな小さいハコでこんな至近でこんなライブを10代のときに見せられたら人生観変わっただろうなぁと思うほど。
もう何曲やったのか全然数えられない。1時間半経っても終わらない。アンコールも数曲じゃ終わらない。0時超えても終わらない。
ここまで来て自分が知っているのは序盤の一曲だけというGBV素人っぷり丸だしでしたが、最後ピザの曲と「Glad Girl」は知ってるし歌える!
ということで2時間半ほどのすごい濃厚なライブが終わりました。
setlist.fmで他公演のセットを見てみると、なんと演奏は平均53曲!
スプリングスティーンもマッカートニーも凄いと思ってましたが、50曲超のGBVには敵わない・・。
そしてステージに残されたクーラーボックス。w)
ボーカルのロバートを始めメンバーはひっきりなしにビールを飲んでいました。
(21:45-24:15)