January 2019 @ COLUMBIA CITY THEATRE, Seattlle, WA –
2016年のデビュー以来頻繁に来日しているザ・レモン・ツイッグスのシアトル単独公演です。
一旦キャパ1000人のNeptune Theatre で発表されたのですが、その後キャパ350の Columbia City Theatre に変更。
シアトルの北から南への会場移動と縮小には変な勘ぐりもしたくなりますが、普段頻繁にロックバンドがブッキングされるハコでもないので、どんなステージになるか楽しみにしていました。
Columbia City Theatre はエントランスに紙ペラ一枚貼ってあるだけで何も目印がないので相変わらず分かりにくい。
いつも通り前座終了時間を見計らって入場。フロアはまぁまぁの入り。老若男女問わない雰囲気。
フロア右頭上の2階の渡り廊下を伝ってバンドメンバーが登場。
しかしびっくりした。
音が出た瞬間の大物感がハンパない。
音像に隙間がなく風力マックスで迫ってきます。
アリーナサイズのセットなんじゃないの?と勘ぐるぐらい。
ステージングもこなれている。
ザ・レモン・ツイッグスの核はこのギタリストのようですね。ウェブで調べるとこちらが兄弟デュオの兄貴。音楽センスの塊のようなお兄ちゃんは、メインボーカルもコーラスもお見事。ラージヘッドのストラトメインにアルペジオからソロまで若いのにメッチャ引き出しが多い印象です。
センターに前髪クネオな兄弟おとうと。ギターなしで歌う時の振り付けがダサかっこいい。
運指の速さとフライパンのエビのようにキレまくるベーシストのステージアクションがこれまた目に止まります。
かっこいい。
キーボーディストはザ・バンドかシャーラタンズみたいでこれもかっこいいよ。
サポートドラマーのスキルもえらく高い。複雑な曲の展開をよく覚えているなぁと感心しました。
バロックロックなどとメディアで形容されることがあり、確かにアレクサで聴いたアルバムの印象と重なる部分はあるけれど、実際のステージはプレーヤーの力量とジャンルに囚われない音楽性の広さを見せつけるジャムバンドのような印象を持ちました。
ギターの兄貴はキーボードの腕前も一流。弾き語りでオーディエンスの視線を一斉に浴びます。
これも含めビートの強弱に関係なくフロアは音に聞き入っている感じ。
曲間の静寂は日本のオーディエンスのようです。
本編を終えて一曲だけアンコールに応えました。
リズム隊なしのアコースティック構成。
弟くん若いなぁと思ってさらにその場でウェブで調べるとこの子はまだ10代なのか! 女子ゴルフの黄金世代だなこりゃ。
もう圧倒的にすごかったです。
日本での盛り上がりを見るにつけ、僕を含めた日本人に受けるタイプのバンドなのかもしれないです。キャラは立ってるしツインギターだしクラシックロックの影響を公言しているし。
(21:10-22:40)