April 2019 @ PARAMOUNT THEATRE, Seattle, WA –
日本のテクノポップトリオ Perfume がコーチェラフェス出演ついでの北米7都市ツアーでシアトルに立ち寄ってくれました!
会場はダウンタウンのパラマウントシアター。
系列の劇場の中では最も大きいハコで、この日のようなオールスタンディング形式だと 3,000~4,000人ぐらい入っちゃうのでしょうか。
今日は前座がなさそうなので、珍しく開場直後に到着したら、小雨が降る中、入場前の長い列にちょっと驚きました。
前年の 11 月にチケットマスターで売り出した 55 ドルのチケットがソールドアウトとはいきませんが、ぱっと見、7~8 割ぐらいの入りでしょうか。フロア後方には勿体無いぐらいの余裕があります。
定刻の 20時をちょっと過ぎたところでショーがスタート。前座のないほんとのワンマン公演。ボクが見に行くようなショーのメインアクトがこんなに早くステージに上るのはあまり記憶にありません。
紅白歌合戦でもおなじみの CGを駆使した大掛かりなビジュアルセットから、Perfume の3人が登場。
はっきり言って音があまりよくない、というかボーカルがよく聞こえませんね。
いや、口パクだから、とかじゃなくて、歌詞がほとんど聞き取れないほどボーカル部分が音が埋もれてしまってます。
なので、3人の日本人の女の子が、音楽に合わせて踊ってるなー、というのが最初の印象。
でもキック音が強くて全体としては気持ちいいです。
だけど紅白歌合戦に出るぐらいのグループなので、もうちょっとボーカルもクリアに聞きたいというか・・・。w)
あと、これはこの会場の欠点なのですが、相対的に目線が低くなる椅子席前提で最適化されているのか、スタンディングになるとステージがとても低く感じます。その結果、前の方じゃないと人の後頭部と背中ばっかりで、演者の姿がよく見えません。
なので Perfume メンバーの生足が見えん・・・。
これは個人的には Perfume のライブにおいて致命的だと思ったり・・。 w)
いや、でも映像の力はすごい。
個々に設置された小型カメラを通じて、正面からリアルタイムにメンバーの表情や仕草を映し出します。
というかこのバックスクリーン、このサイズの会場に不釣り合いなくらい巨大すぎます。なにげに映像がディレイしてますから。
なので客席への音の到着が遅れるスタジアム&アリーナ仕様であることは間違いないですね。というかこのサイズのセットが収まるステージを探した結果、この劇場になったんでしょうけど。
普通のライブハウスでは間違いなく収まらないです。
というわけで、メンバー個々の MC タイム。
驚いたことに流ちょうな英語を話していましたよ、みなさん!
シアトルも「すぃあろー!」ですもん。
たわいもない挨拶ですが、のっち (31) から各自 1~2 分間はプレゼンしたと思います。
かしゆか (31) さんは、「Who came to our concert for the first time?」を噛んでしまって「One more…」と言ってやり直していました。w)
でそのリアクションから「Ahhh …. Nice to meet you–!」で吹いた。w)
のっちが「We want to talk to you …….. more slowly」というのでまた吹いて、フロアから通訳探しが始まりました。
「ネイティブの人で・・・」と言われた時点で自分は落選。orz
候補者が見つかって「大丈夫ですか? あ~ちゃんの日本語は難しいよぉ。」というとこでまた吹いた。w)
あ~ちゃん (31) がステージに戻ってきて「Did you miss me?」。
何気にかわいい・・・。
マリナーズのユニフォームを着た日系のロバートさんの同時通訳のもと、15分にわたって、あ~ちゃんは以下のようなことを日本語でしゃべりました。
- ダラスからシアトルに昨日着いた。
- 朝 3 時起床の 4 時集合で、かつ 2 時間の時差があってしんどかった。(あ~ちゃん曰く「たいあーど、たいあーど。」)
- コ―チェラのリハをシアトルでやった。
- そのあとパイク・プレースに行った。
- 例の有名なコーヒーチェーンの 1 号店にも行った。だけどタリーズのCMをやっているのでここで名前は言えない。でも写真は撮った。(もちろんスタバのことなのですが、ちなみにタリーズもシアトルに本社があります。)
- Whole Foods Market (=現 Amazon 傘下のオーガニック系スーパー)にも行った。
- Whole Foods の前にあった三体の銅像に見入ってしまった。それが地元ワシントン大学で教鞭をとっていた日本人アーティスト制作のものだった。
- 世界中のアーティストの作品がそこいらじゅうにあるはずなのに、なんで日本人の作品に偶然目が留まったのか不思議。やっぱ日本人だなと。
- 自分たちもそうだけど、みんな戦っているんだなと思った。
- でも2時間の時差のせいで眠かった。
フロアの左半分を指しながら、
あ~ちゃん:「From here to there, when I say “スタ”, you say “yeah-!”. OK?」
フロアの右半分を指しながら、
あ~ちゃん:「From here to there, when I say “チュー”, you say “Yeah-!” OK?」
あ~ちゃん:「スタ!」
お客さん:「Yeah!」
あ~ちゃん:「チュー」
お客さん:「Yeah!」
ここまで来てなんとなく気が付きましたが・・・
あ~ちゃん:「銅像だよ」
スタチュー = Statue = 銅像でした・・・。
「Tokyo Girl」は、ビデオクリップにも使われていた東京の夜景をバックに歌います。
海外向けに作られた(と思っている)「Pick Me Up」はやっぱりウケますね。
で、ここで PTA。「ぱっと、楽しく、遊ぼう」のコーナーです。
アメリカ人が大多数のオーディエンスを相手に「はみがきじょうずかな」を歌います。
「ぐりぐりしゃかしゃか
うえのは したのは まえば おくば」
のあれです。
そしてラストに向けて「Fake It」「Flash」で突っ走ります。
「The next one is the song we cannot do alone. I need you. Will you sing with us?」の「I need you」の言い方がかわいくてグッときた「Chocolate Disco」。
10年近く前のサマソニでもこの曲が最後の方に来て超盛り上がったのを思い出しました。これはメンバーの生歌(?)が唯一聞ける曲でしょうか。
アンコールに応えて2曲パフォーマンス。
最後にニューアルバムから「Mugenmirai」を持ってくるあたりは、ベテラングループの割には攻めてるなーと感心しました。
MC 除くと正味1時間半のライブはあっという間に終わってしまいました。もちろん日本人は多かったですが、同時通訳のリアクションを見ていると日本語のわからない現地の人たちが過半数だったようです。
Tully’s だけじゃなくて JAL がスポンサーでもある Perfume のコンサートで、ANA のシアトル現地スタッフであり元ラーメン屋の店員でもあったお姉さんに会えたのは偶然にしてはできすぎているというか、町のみんなが集まっているんだなぁ、と思いました。こんな気持ちになったのは、去年メジャーデビューを果たした大谷翔平選手がシアトルマリナーズ戦で先発投手を務めた時以来です。
(20:05~21:50)
PS: メンバーが見た Whole Foods 前の三体の銅像とはこれです。