BUDDY GUY

April 2019 @ TULALIP RESORT CASINO ORCA BALLROOM, Tulalip, WA –

先週のパフュームに続くのはバディガイかー。

フジのホワイトステージならあり得る流れだなー。

会場はシアトルから車で北に40分ほどのチュラリップカジノ。

夏季には屋外にステージが設置されるのですが、4月だとまだ屋内のボールルームを使うようです。企業のイベントで使うようなボールルーム全1,200席がソールドアウト。

カジノではよく遊びますし、屋外のステージも毎年楽しませてもらっていますが、実はこの屋内のイベント会場には初めて来ました。カジノフロアでめっちゃ迷い、係の人に教えてもらってようやく発見。

チケットのスキャンが終わるとなぜかリストバンドを装着。

ロビーに人影はなく、メインアクトのパフォーマンスは始まってしまった模様。

カジノ隣のシアトルエリア最大規模のシアトル・プレミアム・アウトレットでうだうだと買い物をしていたせいで開演に遅れてしまいました・・・。

てっきり前座があると思ってたんだけどなぁ・・・。

白い帽子に水玉模様のシャツを着て歌うバディ・ガイ、御年82歳。

・・82歳!?

場内の左右壁面にまで設置された6か所のスクリーンに映るバディ・ガイの姿は、ありきたりの言い方ですが、82歳のおじいさんには見えませんねぇ。

休憩なし椅子なしで常に凛としてフロントマンの役割を全うする82歳ってちょっと非常識ですよ。

シカゴブルースのレジェンドなので、スウィートホームシカゴ的なジャンプブルースをすっこちゃっこ鳴らして、スローブルースで客が寝るまでギターソロを弾きまくって・・・的な展開を想像していたのですが違いましたねー。

ブルースって黒人の悲哀を唄ってるんじゃなかったっけ?と疑問に思うほど長けたトーキングブルースを展開します。5秒に一度は客を笑わせます。客のリアクションに応えてさらにボケを重ねます。

歌はソウルフルでうまいし、ギターはチョーキング一発でグッとくるしで言うことない上に、ジミーペイジも真っ青な曲芸を披露。

ドラムスティックでフレットを叩いて「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」。

ギターを背中に回してもういっちょ「サンシャイン・オブ・ユア・ラブ」。

そして躊躇なく客席に降りて行ったぞー。

消えたっ!と思ったら客席に座ってチョーキングをぶちかましていました。

次から次へとブルースとソウルの名曲をメドレーのように繰り出す中でお客さんも準備ができてます。「Who’s Making Love」と「Feels Like Rain」で大合唱。隣のおっちゃんが自信満々に歌ってます。

さぁ超絶ギターソロ!というタイミングで演奏がストップし次の曲に移るという、なんというか、ギタリストとしてのエゴが意外にも希薄なんでしょうか。

でもそれが80歳を超えてもなお万人受けする理由なんでしょう。ブルースギタリストであるとともに優秀なパフォーマーでもあるんですね。

マディウォーターズで有名な「I Just Want to Make Love to You」、BBキングを完コピした「Sweet Sixteen」、ジョン・リー・フッカーの「Boom Boom」などなど、自身のカタログではなくブルーススタンダードのコピーが中心。

カジノのスロットであっさり20ドル負けて帰りました。w)