May 2019 @ SHOWBOX AT THE MARKET, Seattle, WA –
レッチリのドラム=チャド・スミスが、どえらいメンツを引き連れて Flight to Mars のオープニングアクトを務めました!
Flight to Mars とはパール・ジャムのギタリスト=マイク・マクレディを中心とした UFO のコピーバンド。その Flight to Mars が2日間のチャリティライブをやるにあたり、公演初日の前座に起用されたのが「チャド・スミス&フレンズ」。レッチリのチャド・スミスがこのようなチャリティライブに参加することは珍しいことではないのでさして驚きはしませんでしたが、会場がキャパシティ 1,000 ちょっとの SHOWBOX だけにお得だなぁーと感じていました。かつ 40 ドルのチケットもソールドアウトとは行かなかったようです。
Flight to Mars 用のセットの前方に、チャドのドラムがちょこんとセットされています。完全に前座仕様のセッティングですね。めっちゃ近いですわー。
「レッド・ホット・パール&ローゼズ!」というアナウンスとともに現れましたチャド・スミス!
近すぎて現実感がないですわ。
そして、そして、地元シアトルから、ベースにはガンズ&ローゼズのダフ・マッケイガン!
ダフの参加は、前日にツイッターでアナウンスされていたのでサプライズではなかったのですが、多くの人が知らなかったようでかなりどよめきが起こっていました。
ダフ&チャドかー。
最高だ。
そして・・
目の前にいるギタリスト。
んんん・・?
あれー。
ひょっとしてレッチリのジョシュ??!!
いやー、これは聞いてなかったっす。
レッチリのギタリストのジョシュ・クリングホッファー。
本人であることは99%間違いないのに、ライブが始まってもしばらく疑ってましたわ。
理由の一つは、レッチリでのライブよりもギターの位置が高かったから。w)
あとなんとなくおでこが広く見えた。w)
事前アナウンスもなかったのでこれはナイスサプライズでした。
そしてそして・・・
うわー! メインアクトのマイク・マクレディもセカンドギタリストとして参加!
レッチリx2、ガンズx1、パールジャムx1というなんとも豪華なスーパーグループ。
これが田舎町シアトルにあるキャパ1,000のライブハウスの前座かよ~。
ショーは、チャドのドラムビートから、ジョシュがリードボーカルを取る「Jeepster」(=T-REXのカバー)でスタート。
そしてプリンスの「Purple Rain」へと流れていきます。
ジョシュのボーカルがツボにはまっているし、ダフとチャドのリズム隊も言うまでもなく最高ですわ。
しかしながらオープニング2曲でベースのダフが退出。(泣)
マイク・マクレディがジョシュを紹介します。
ステージ隅っこのキーボードに座ったジョシュ。
レッチリのコンサートでもよくやるように、ピアノで弾き語ります。
その後もう一人のギタリストのマイクのギターソロ。
エディ・ヴァン・ヘイレンのタッピングプレイでお馴染みの「Eruption」。
とてもベタです。
でもとても上手です。
そして同じくヴァン・ヘイレンの「Ain’t Talkin’ Bout Love」へ。
女性ボーカリストが出てきました。
実は事前のアナウンスでは、フー・ファイターズのドラマー=テイラー・ホーキンスがボーカルを務めるとのことだったのですが、
何らかの理由で参加できなくなったようです。
すでにお腹いっぱいのメンツですが、テイラー・ホーキンス不在はちょっと残念でした。
彼のボーカルによる「Ain’t Talkin’~」を聞いたことがあったので、これももともとホーキンス前提での選曲だったのでしょう。
するとチャドのカウントからレッド・ツェッペリンの「Good Times Bad Times」。
ロバートプラントも称賛した天才少女ドラマーよよかちゃんのバージョンで個人的には再評価することになったこの曲ですが、チャド・スミスがジョン・ボーナムのドラムを再現するってのもこれまたいいもんです。
というかチャドもよよかちゃんのドラムを絶賛してたっけ。
よよかちゃんもセッションしてみたいミュージシャンの一人に、フリーとともにチャドの名前を挙げてました。
なので彼女にインスパイアされた選曲だったりして。
しかし続くエアロスミスの「No More No More」にはぶっ飛びました。
ここにきてセレクトがマニアックすぎる・・。ジョシュは完全にジョー・ペリーでしたね。ソロもアクションも。
ライブでは遠くからしか見たことのないレッチリのこの2人。
ステージから近いのでドラムとギターアンプの生音を楽しめるのがうれしい!
足元に並ぶエフェクターを踏んで、いつものステージアクションとともに目の前でぐいっとぶっといソロを聞かせてくれます。
ラストはまたレッド・ツェッペリンの 1st アルバムから「Dazed & Confused」。超絶に幻想的で難解でハードロッキンでラストにふさわしいこの曲は、オリジナル通りにベース、ギター、ドラムがそれぞれの見せ場を全うします。
ジミー・ペイジ氏が如く、バイオリン弓でのソロまで完コピして・・・。
マイク・マクレディの MC で 45 分ほどのライブを締め、
チャドはフロアタムを放り投げて帰っていきました。w)
ライブが終わってからもしばらく呆然としてしまいました。
ベタっちゃベタですが、選曲もよかったし。
これだけボクの好きなミュージシャン達を同じステージ上で、これだけ間近に見られる機会はまたあるのかなぁ~。
聞くところによるとこのマイク・マクレディのチャリティライブは毎年シアトルで開催されているそうなので、さっそく来年の公演を期待しよう!
(21:03-21:48)