September 2019 @ DIMITRIOU’S JAZZ ALLEY, Seattle, WA –
ジャズ・アレイでやっと観れましたタワー・オブ・パワー！
フジロックの今は無きオレンジコートで踊らされて以来のライブとなります。
カリフォルニア州オークランドを拠点とするこのバンドは、シアトルに毎年来ていて、決まってこのジャズ・アレイで5回、ないしは6回の公演を行うのですが、チケットが取れないんですよねー。気が付いた時にはいつもソールドアウト。まぁ大きなハコではないんですけど、それにしても根強い人気を誇るグループです。
まずはIPAで乾杯。
フロア最後方のバーエリアを定宿としている自分。今日はバンドの控室に特に近いため、ホーン隊がウォームアップしている音や、ボーカルのマーカス・スコットがふらっとカウンターに現れてでかい声でお酒を注文する姿などが見られて特に面白かったです。
その後定刻通り、7時半に開演。
ホーンセクションを中心とした安定のグルーヴに初っ端から引き込まれます。
10人という大所帯のバンドには、このステージは狭すぎます。
押し出される形でボーカルが右端に歌っているというのはある意味独特。w)
ギタリストとの絡みもステージ右隅で。ｗ）
創設メンバーの一人のミミも歌いますよ。
しかしタワー・オブ・パワー (T.O.P.)といえばやっぱり前面に立っているホーンセクション。
同じベイエリア出身のヒューイ・ルイス＆ザ・ニュースのサポートミュージシャンとして彼らがレコーディングとツアーに帯同していたのはボクが中学・高校のころで、ほぼ毎日、ヒューイの歌声とT.O.P.のホーン隊の音色を聴いていたといっても過言ではありません。
ヒューイから「タワー・オブ・パワー・ホーンズ」と紹介されていたアメリカ公演のライブ映像でスポットライトを浴びていましたし、後楽園球場でのライブにも同行していました。
その人たちのライブを、30年後のお前はアメリカのジャズクラブで見ているよと、丸坊主だった当時の自分に教えてあげたい。ｗ）
特に「SPORTS」ツアーの模様を収めたVHS版のライブビデオは擦り切れるほど見ていた自分に・・。
「I WANT A NEW DRUG」でヨロヨロしながらステージ前方に歩み出てソロを弾くバリトンサックスのドクの風貌が当時とあまり変わらず泣けます！
そしてもうひとり注目していたのがドラムのデヴィッド・ガリバルディ。ミミが「ドラムマガジンで最優秀ドラマーに選ばれて・・」と紹介していたようにもう説明不要な稀代のロック&ファンクドラマー。
ホーン隊に隠れてその姿を拝見できたのはメンバー紹介の僅かの間でしたが、2年前に一緒に交通事故にあって2週間死の淵を彷徨ったベーシストのマークとのリズムセクションが紡ぎだすグルービーな音を嫌というほど楽しませてもらいました。
「Soul with a capital S」が早々に来て、お客さんとのコール&レスポンスの「Stop」、51年前のデビュー時に作った「You are still a young man」。
そして「What is hip?」ではお客さんと積極的にインタラクトします。
アンコール含めて1時間40分ほどのステージは大満足でした。
この濃い内容だとやっぱり毎度毎度チケットがソールドアウトになるのもうなずけます。
（19:30-21:10)