July 2018 @ RED ROCKS AMPHITHEATRE, Morris, CO –
ビートルズの北米公演で唯一チケットが売れ残ったという、憧れのレッドロックス野外劇場にやって来ました。
いや、ビートルズはともかくとして、レッドロックスはコロラド州デンバー郊外にある、知る人ぞ知るアウトドアシアターなのです。
駐車場を降りると、さっそく見えてきました赤茶けた岩肌。
会場に向けてしばらく歩きますよ。
と思ったら遠めにお客さんが列を作っているのが見えるわ・・・。
入場までどんだけ時間がかかるんだろ・・・と戦々恐々としながら、お土産屋に寄ってみたり、数々の奇形の岩を眺めてみたり、
それなりにコロラドの自然を楽しみながら、ようやく会場入口へと続く階段に到着。w)
実はここに来る前にトレッキングをして息を切らしてきたばかりだというのに、さらに登りますよ。
でしばらく交通渋滞した後、ようやくゲートをくぐれました。
すると場内にも広がる見事な岩肌。
ステージを見下ろすとさらに絶景です。
よくもまぁこんなところにステージを作ろうと思ったものだと感心させられます。ステージも建物も周りに合わせて茶色で作られています。
横から見てみたり、後ろを振り返ってみたりして暇をつぶします。
自由席のように見えますが、いちおう指定席は番号で区切られていまして、ソールドアウトなのでちゃっかり前の空いた場所で、というわけにもいかない仕組みになっています。
前座の二組が終わった後、メインのテデスキ・トラックス・バンドの登場を待ちます。
デュアン・オールマンの再来と言われるスライドギターの名手デレク・トラックスと、その嫁さんスーザン・テデスキのバンドです。
彼らは2年前にポートランドのブルースフェスで観ました。デレクトラックスはエリッククラプトンのバンドメンバーとして来日して、もういい加減にしろよ~というぐらいソロを弾きまくっていたのが印象的。
まぁ今日はそれも許そうと思いつつ日がとっぷりと暮れたころ、テデスキ・トラックス・バンドがステージに登場。
そしてその1曲目はなんとそのエリック・クラプトンのライブの一発目だった「テル・ザ・トゥルース」!!
え~~?!と目と耳を疑いましたわ。
そのクラプトンのライブでも「まさか!?」と驚いた曲だったのですが、それをまたここで初っ端に聴けるとは・・。デレクアンドザドミノスの中でも最も好きな曲なので思わず涙・涙です。飛行機に乗ってこんなコロラド界隈まで来た甲斐があったというものです。
デレクトラックスが彼のスライドギターで演奏をぐいぐいと引っ張っていくと同時に、意外にもスーザンテデスキのボーカルの存在感が高いことに気が付きました。はっきり言ってかなり巧いです。スタジアムで国歌独唱していいレベルの巧さです。
スーザンテデスキの声に耳を奪われライトアップされた岩肌に目を奪われながら、バックを務めるツインドラムの重圧なサウンドに酔いしれます。
ジャズじゃないしジャムバンドとも違うしブルースバンドとも言えないしロックかというとそうでもあるしそうでもないし、とにかくソウルでファンキーで自由なバンドなのだなぁ。
帰り際に通路横からステージの様子を眺めます。
帰りの渋滞が怖かったので、観戦はここまで。
来た道と反対方向をトボトボと下っていきます。
そこいらじゅうに転がっている岩が無駄にライトアップされていてきれいだわー。
とここまで賞賛しておきながら、やっぱりうちの州にあるゴージ野外劇場の方が規模も眺望も格段にいいよなぁ、と思ってしまいました。
すみません。