May 2019 @ NEPTUNE THEATRE, Seattle, WA –
インディーロック界のリズム&ブルースの新女王=エル・キング。
やっと単独公演を見ることができました。
昨年夏のラジオ局主催のイベントでパフォーマンス自体は体験済みなのですが、名前が売れてからはおそらくこれがシアトルで最初のソロコンサートだと思います。
切望していた単独公演だったのに、実はチケット購入のタイミングを見誤りまして、StubHubで額面の5割増しで買わざるを得なくなってしまいました。それでも50ドルほどで済みましたけど、すぐに売り切れるってのは単純に人気があるってことだよなー。
ギターx2、ベース、キーボード、ドラムという5人構成のバックバンドが揃った直後、ピンクの帽子を被ったシックな装いのエル・キングが登場。
いわゆる典型的なロックボーカリストと比べるとビジュアル的にはかなりハンデのあるエル・キング。しかし今日の黒の上下のコーディネイトはなかなか似合っていますね。
ちょっと不器用でちょっとビッチな女の子の歌を古典的なR&Bに乗せて歌うエル・キング。これがインディー経由で伝播しているのは面白いなーと思うわけですが、フロアのオーディエンスの8割がたは若い女子です。高校生~大学生といった感じ。
音楽ジャンル的にはオレみたいなおっさんの割合が多くても納得な気がしますが、そういえば序盤のMCで日本人のお名前を出していました。会場にいらっしゃっていたのでしょうね。どなたか存じませんがちょっとうれしくなりました。
序盤から比較的アップテンポに攻めます。「Chain Smokin, Hard Drinkin, Woman」のスライドギターとシャッフルビート。続く「Shame」はモータウンチックなポップチューン。
「Good for Nothin’ Woman」「Good to be a Woman」ではバンジョーをフィーチャーします。
相対的には黒のアコギを持つ曲が多かったですが・・・
伝説のブルースギタリスト、アルバートキングのカバーで持ったギターなんとフライングV!
ギターソロは弾きませんでしたが、こりゃびびりましたわー。
そこはアルバートキングを真似なくてもいいだろうよ。
「Baby Outlaw」では腕を振り回して熱唱。
もちろん「Ex’s & Oh’s」ではこの夜一番となる大合唱が起こります。
ボクも結局のところ事の始まりはここですから。
とあるイベントのオープニングSEで「Ex’s & Oh’s」を聴いたのがきっかけです。
まぁ、当初、このビジュアルは想像してませんでしたが・・・。
アンコールは1曲のみで、カントリー&ウェスタン調の「America’s Sweetheart」。前回イベントでやらなかった一昨年初旬のシングル曲。
陽気な演奏とは裏腹に、
“What do you want from me, I’m not America’s sweetheart. But you love me anyway.”
という歌詞が泣けます。
(22:05~23:21)
※ 当公演のセットリストではありませんが、おおよそこんな感じだったかと。↓