July 2019 @ NEPTUNE THEATRE, Seattle, WA –
アメリカに移住した時期が似ているMIYAVI。これまでも何度かシアトルに来てくれたのですがタイミングが合わずこれが個人的に初ライヴ観戦となります。
体調が万全ではなく、迷っていたライブだったので、
当日券で入場。35ドルとかだったかな。
どうやら前座が無いっぽいので、開演予定時間の8時に入場したら、いきなり場内が暗転してコンサートがスタート。
どんだけ時間厳守なんだこの人は!と思いながら改めて辺りを見回すと、そうだなぁ、贔屓目に見ても客の入りはキャパ 1,000人の半分ぐらいかなぁ。
でも DJ を入れてもスリーピースで、機材もアンプ一個とドラムセット一体だけなので人件費はかかってなさそうだから赤字ではないんだろうなぁとか想像したり。
いやぁしかし MIYAVI は熱いですね! キメの視線の送り方にナルシストが入ってますが、パフォーマーとして全責任を負っている自覚がありながら、好きなように振る舞える自由を楽しんでいるようにも見えました。
テレキャスターのクランキーな音が拡散してしまってニュアンスが聞き取りにくい残念さはあったものの、ギタリストとしての腕も確かなようですし、それが嫌味にならない程度にサラッと切り上げる潔さも感じました。
なのでサムライギタリストたる由縁なのかもしれませんが。
ライブを通じて、ワイアレスのヘッドセットと、スタンドマイクを使い分けていました。ギターで両手がふさがり、ステージ上での動きが大きい MIYAVI にとって、ハンズフリーのマイクを使うのは必然なのかもしれません。
途中で一曲だけエレアコでプレーしていましたが、以前はこれが彼のデフォルトだったんですよね。
YouTube でインタビュー動画をいくつか見ていて知ってはいたものの、MIYAVI の英語は上手ですねー。ボクよりも遥かに上手です。語彙も豊富で、ワンオクのTakaの「わっさっぷ」英語とは比較にならないほど表現豊かで、客のツッコミにも即座に冗談で返せるほど臨機応変です。
数日前にMLBロサンゼルスドジャース戦の前にアメリカ国家を演奏したこと、アメリカにおける人種の枠を超えた多様性と寛容さに感謝していること、恵まれない援助が必要な子供たちがたくさんいること、などなど日本のアイドルコンサート並み(?) にMC してくれました。
聞いているお客さんには現地の子達が多かったように見受けられました。日本人は比較的少数だったような気がします。
フロアに空きが目立ったので、あちらこちら移動しながらいろんな角度から楽しみました。
印象的だったのがドラマーですスティックの上げ下げがとても基本に忠実だったこと。MIYAVI のツアーに常に帯同していると聞きました。
1時間40分ほどのステージは笑顔で終了。
MIYAVI はいつまでもファンの歓声に応えていました。
個人的には、バックドロップの代わりに、MIYAVI の伝えたいことを強化するような、何か映像効果があるともっと面白いかなと思いました。
(20:00 – 21:40)